留学に際して、現地でより多くのことをやらせてもらうためにも、自身の売り込みは大切です。
自分が何者で、どのような経歴で、母国で何をしていて、どのような資格、スキルを持っているのか、相手に知ってもらう必要があります。
知ってもらえば直ぐに道が開けるという単純なことではありせんが、知られなければ何も始まりません。
CV(履歴書)のみでは情報が少なすぎます。
日本の歯科医師免許証の英訳書類もあると有利でしょう。
今回は歯科医師免許証の公的な英訳書類作成手順について紹介します。
⒈ 電子政府の総合窓口(e-Gov)を使用する
電子政府の総合窓口(e-Gov)のサービスの中に、《医師等医療関係資格者の英文証明書申請手続き》というものがあります。
上記リンクをクリックすると該当ページに飛びます。
詳細はサイトに記載されています。
今回は、留学先に提出する歯科医師免許証(医師免許証も同じ)の英文証明書の申請です。
要点を挙げると
・免許証英訳文証明申請書(サイトからダウンロード、印刷し記入)
・希望職種の免許証の写し(日本工業規格A列4番の大きさに縮小し、免許証に裏書のある場合は、裏面の写
しも添付してください)(1部)
・切手を貼付の上受け取り先の住所及び氏名を記入した返送用封筒(必要部数)
を同封のうえ、
厚生労働省医政局医事課試験免許室 免許登録係英訳担当
〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2 Tel 03-5253-1111(内線 2577)
に郵送すれば後日(約1ヶ月後)英文証明書が届きます。
⒉ ポイント
このサービスのポイントは
①無料
②郵送で対応してくれる(ネット申請は不可)
③厚生労働省医政局医事課による公的な書類である
※日本国内では公式文書ですが、海外に提出する際にはアポスティーユを取得する必要がある場合も多々あります。御注意ください。
という点が挙げられます。
①無料
これは実に助かります。
民間の翻訳サービスを利用すると数千円〜1万円くらい費用がかかります。
自分も最初は民間の翻訳サービスを検索していました。
しかし、
外国で就業、留学、資格取得等(医療に関する目的に限ります)を行うに際し、英文証明書を必要とする者(次の資格の取得者に限られます)
医師、歯科医師、保健師、助産師、看護師、診療放射線技師、臨床検査技師、衛生検査技師、理学療法士、作業療法士、視能訓練士、歯科技工士、臨床工学技士、義肢装具士
に関しては、当サービスがあることを知り利用しました。
知らなければ損です。
②郵送で対応してくれる(ネット申請は不可)
ネット申請は不可ですが、郵送で全てが済みます。
厚生労働省に自ら持参する必要がないため非常に助かります。(持参して申請することも可能です。)
③厚生労働省医政局医事課による公的な書類である
そもそも、歯科医師免許証を発行してくださっている厚生労働省医政局が発行する英文証明書ですから、これ以上公的なものはありません。安心です。
※日本国内では公式文書ですが、海外に提出する際にはアポスティーユを取得する必要がある場合も多々あります。御注意ください。
⒊ 実際に申請しました
まずはサイトから申請書をダウンロードします。医師等医療関係資格者の英文証明書申請手続き
↓こちらがダウンロードしたPDFです。
必要事項を記入します。
上記申請書と実際の歯科医師免許証のコピー(A4サイズ)と返信用封筒を同封のうえ
厚生労働省医政局医事課試験免許室 免許登録係英訳担当
〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2 Tel 03-5253-1111(内線 2577)
に郵送します。
郵送後に厚生省からは特に連絡はありません。
サイトに書かれていた通り、約1ヶ月後に英文証明書が無事届きました。
⒋ まとめ
留学をより内容の濃い物にするためにも、自身の売り込みは大切です。
そのうえで、自分が何者で、どんな資格、スキルを持っているのかを十分に伝える必要があります。
その武器の一つともなる資格免許書の英文証明書はe-Govで取得できます。
公的な書類を無料で申請取得できる方法です。
※日本国内では公式文書ですが、海外に提出する際にはアポスティーユを取得する必要がある場合も多々あります。御注意ください。
知らなければ損です。
留学を予定している方々に是非参考にしていただきたいです。
以前投稿した英文履歴書の作成方法についての記事も合わせて参考にしてください。
留学時必要書類の準備:英文履歴書(カリキュラム・ヴィタエ=curriculum vitae)を作成しよう