英語を母国語としない国の中で、オランダは英語能力が世界1位です。(2016年)
オランダに来てから確かに老若男女、誰とでも英語で会話ができています。
それにしても世界1位にはびっくりです。
⒈ EF(Education First)による世界英語能力ランキング |
EF(Education First)とは、国際化へのチャンスを支援するコースやプログラムを提供している機関です。具体的には、言語習得や国際交流、学業、修学の旅行などを組み合わせたサービスを提供しています。
そのEFが毎年行っている英語能力試験の結果を分析したものが
English Proficiency Index(EPI・英語能力指数)です。
その指数に基づいて世界英語能力ランキングが発表されています。
今年で6回目です。対象国は72カ国です。
⒉ オランダの英語能力は世界1位 |
EF ( Education First ) が発表するEnglish Proficiency Index(EPI・英語能力指数)によると、 オランダ人の10人ちゅう9人が第2言語として英語を話すことができます。2016年のEnglish Proficiency Index(EPI・英語能力指数)は堂々の世界1位です。
凄いですね。
また 最近のEUの報告書(2012年)によれば、オランダ人の94%がEUの平均54%をはるかに上回って、2つの言語を話すことができるそうです。 人口の半分以上がドイツ語を話すことを踏まえると、多くの人が少なくとも3つの言語を話せると報告されています。
さらにオランダは、国民が学校や会話を通じて言語を学ぶ可能性が最も高い国の一つだそうです。
English Proficiency Index(EPI・英語能力指数)はEPI=72.16で世界1位です。
上位国は
1位:オランダ 6位:シンガポール
2位:デンマーク 7位:ルクセンブルク
3位:スウェーデン 8位:オーストリア
4位:ノルウェー 9位:ドイツ
5位:フィンランド 10位:ポーランド
詳細はEF ( Education First ) サイトで確認できます。
⒊ 日本との比較 |
ちなみに日本は35位でEPI=51.69となっています。
1人あたりの
・国民総所得
・平均就学年数
・国家予算の教育出支出
・インターネット普及率のデータ
も載っています。
これらを比較すると、25歳以上の人が受けた平均就学年数とインターネット普及率に大差はありません。1人あたりの国民総所得と国家予算の教育出支出にやや開きがあります。
・1人あたりの国民総所得 :日本37,920$ オランダ48,260$
・平均就学年数(25歳以上):日本11,52年 オランダ11,89年
・国家予算の教育出支出割合 :日本 9.6% オランダ11.6%
・インターネット普及率 :日本 90.6% オランダ93.2%
年々の推移を見ることもできます。
初期は対象国の母数が少なく、年々増えているようです。なので、順位の変動にあまり大きな意味はないかもしれません。
それでも、オランダはベスト3以上を爆走しています。
⒋ 何を感じるか |
これらのデータを見て、何を感じてどう捉えるかは人それぞれです。
自分が感じたことを少し書きます。
自分は英語至上主義とも、英語が喋れると偉いとか、そんなことはこれっぽっちも思っていません。
が、英語が喋れて損はないと思っています。英語が扱えれば、その分得るものも多いと思います。
まして、今は自分の人生にとって必要なものなので、今更ながら必死に学んでいます。
なぜこのような差が開いてしまうのか?
教育内容や英語に触れる割合の差など、幾つも要因はあります。
そもそも母国語の違いは大きな要因だと思います。(当たり前すぎますが)
母国語がアルファベット表記であるか否かでも潜在的な英語への順応力に差が出るはずです。
ビジュアルに慣れている、音に慣れている、文章構造に慣れている。
ここに大きな壁が一枚あると自分は思っています。
さらには、大陸続きで容易に異国間の移動ができるヨーロッパと、島国で海外への渡航のハードルが高い日本、という事実も要因の一つでしょう。
とはいえ、何かが急に変わることはないですから、まして、明日朝起きたら英語がペラペラに話せるようになっているとか、ありえません。
英語をペラペラ喋れる姿を妄想しながら、楽しみながら、愚直に語学と向き合っていこうと改めて思いました。
やればやっただけ上達するはずです。
やらなければ英語もオランダ語も身につきません。
現状では、個人個人がその必要性によって能動的に身につけるしかないでしょう。
将来的には、ものごごろついた頃には自然と英語が扱えるようになっている、そんな教育、環境が日本でも出来上がっているといいのになぁ。
【今日のオランダ語】
多ければ多いいほど良いよ!
Hoe meer, hoe beter.
(ホー メール ホー ベータ)