先日、ウェルカムボードの納品をさせていただきました。
作成過程をまとめてみました。
⒈ 写真選び |
先ずキモになるのが写真選びです。いかに、その人らしい表情の写真を選ぶかが重要です。そのためにも、依頼者さんには、多めに写真を送ってもらっています。写真は多いに越したことはありません。
今回選ばせていただいた写真は以下のものです。
⒉ デッサン |
まずはデッサンで下絵を描きます。それぞれのお顔を描いた後に体の部分も描き足します。
今回、ウェルカムボードのコンセプトは基本的にお任せとのことでした。ご夫婦の共通の趣味は山登りと伺いました。また、旦那さまは大のカレーライス好きとのことでしたので、それらの要素を取り入れるようにしました。
⒊ ペン入れ |
続いて、デッサンを薄くしてからペン入れを行います。最初に輪郭と各パーツのペン入れをします。その後、レイヤーを変えて影のペン入れも行います。レイヤーを分けることで、後に影の部分の濃淡を調整することがでいます。髪の毛の細いラインも独立した別のレイヤーに描きます。
⒋ 色塗り |
続いて色塗りです。色も新規レイヤーを作成して塗っていきます。まずは各部位にベースとなる色でべた塗りを施します。べた塗りが完了したら、新規レイヤーを作成し、影の文を塗り足していきます。ここでも、レイヤーを分けておくことがポイントです。べた塗りと影塗りのレイヤーが一緒だと、影を修正するために消すと、先に行ったべた塗りも一緒に消えてしまいます。それぞれの工程を独立したレイヤーで行うことで、作業が効率化できます。
影塗りの後に、また新規レイヤーを作成して、ハイライト(明るい部分)を足します。
これでそれぞれに息吹が吹き込まれました。ひとまず人物の部分は出来上がりです。
⒌ 背景 |
続いて、背景を描きます。
今回は、登山がメインコンセプトなので、山の頂上でお互いの名前を叫んでいるシーンを描くことにしました。山の頂上にいる感じを出すために、バックは晴れわたった青空にします。
まずは、山の頂上部分を描きます。地面をハート型にしました。空の部分は、グラーデーションで青空を塗った後に、筆ツールを駆使して雲を描きました。山の色塗りも完了したら、人物を配置して、地面に影を描き足します。
⒍ 完成 |
最後に日付と、お互いの名前を入れていきます。日付部分の飛行機と横断幕も別に描いています。名前の部分はフォントを使用し、さらに自由変形ツールで変形させながら、絶妙な形にしていきます。名前の部分もそれぞれ、3つのレイヤーを合体させて立体感を出しています。
最後にサインを入れさせていただき完成です。
納品はタペストリーに印刷したものでさせていただきました。お式当日は、実際に使用している登山シューズと一緒に飾り付けをしてくださいました。実際の写真を送ってくださったので掲載させていただきます。
↓イラスト・似顔絵はClip Studioを使用して描いています↓
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カテゴリー:似顔絵 |
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