先週5日間、語学専門学習機関Regina Coeliでオランダ語の印手支部コースを受けてきました。
そこには、オランダ語以外にも多くのものがありました。
↓Regina Coeliの概要についてはこちらの記事を↓
語学学習専門機関Regina Coeli・オランダ語超インテンシブコースの概要 |
⒈ 学習環境 |
まずこの施設に驚かされたのは、その環境の良さでした。学習環境が整いまくっていました。学習に専念する5日間、生徒たちが語学学習以外のことに労力を使わなくて済むように配慮されています。
ゲストルーム
ドリンク
図書室
リラクザーションルーム
ジム
三食おやつ付き
・ゲストルーム
1日12時間近く語学勉強をするため、もはや泊まり込みでくるのが大前提です。もちろん近場に住んでいる人は車で通ったりもします。この施設ではなく、近くのベッド&ブレックファーストに宿を取る人もいます。私は、施設に泊まり込みました。その方が勉強時間を確保できるからです。
ゲストルームはほぼ寝るだけなので、広くはありませんが、驚くほど綺麗で無駄がなくとても落ち着けました。
枕にはオランダ語で詩のようなものが書いてありました。
ちなみに詩の意味はこんな感じだと思います。
月が昇ると夜が更ける
私はまだ眠りには落ちない
私は空を見上げ待つ
一筋の流れ星が現れた時
私は静かに言う
私の最愛のものは何であろうかと
・ドリンク
支給されるカバンに水筒が入っているので水はいつでも持ち歩けます。それ以外にも、ゲストルームのロビーや、施設内の数カ所に、水とりんごジュースとコーヒー、紅茶が常備されています。好きに飲んで良いのです。(オールインクルーシブだから)とはいえコーヒーブレークの時間以外には、あまりくつろいで飲んでる暇なんて全然ありませんでしたが。そういえばフルーツなんかも置いてあれいました。
・図書室・リラクゼーションルーム・ジム
施設内は3階建で、地下には図書室とリラクゼーションルーム、ジムがありました。どれもこじんまりとした小さいものですが、リフレッシュのために設置されているのでしょう。自分はどれも使用しませんでした(する余裕がなかった)が、リラクゼーションルームのマッサージチェアは気持ちが良いとたの生徒が教えてくれました。
・三食おやつ付き
食事は朝昼晩の三食付きです。1日3回あるコーヒーブレークにはクッキーや、パン、ケーキなどの軽食も並びます。
もはやちょっと質の良い合宿です。
⒉ オランダ語 |
もちろんその一番の目的は語学学習です。私はオランダ語。その他にも、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語を学びに来ている人たちもいました。
1日のスケジュールは
7時00分〜8時00分:朝食
8時20分〜9時15分:multimedia学習
5分休憩
9時20分〜10時15分:マンツーマンレッスン
20分休憩(コーヒーブレーク)
10時35分〜11時30分:multimedia学習
5分休憩
11時35分〜12時30分:マンツーマンレッスン
12時30分〜13時25分:昼食
13時25分〜14時20分:multimedia学習
5分休憩
14時25分〜15時20分:マンツーマンレッスン
20分休憩(コーヒーブレーク)
15時40分〜16時35分:multimedia学習
5分休憩
16時40分〜17時35分:グループレッスン
20分休憩(コーヒーブレーク)
18時00分〜19時15分:自己学習
19時30分〜21時00分:夕食
21時00分〜就寝まで:自己学習(自分次第)
となっており、まさにオランダ語漬けです。
3日目あたりにはかなり頭が疲弊してきて、次にどの部屋に行けば良いのか、何時に始まるのかなどがよくわからなくなることもありました。
覚えて、聞いて、使って、慣れろ!!
そんな5日間でした。
⒊ 多様な目的 |
この施設に来る人々は共通の目的を持っています。
語学を上達させたい!
です。
なぜ語学を上達させたいのか、させなくてはいけないのか?
そこには実に様々な理由と目的があります。
勤務している会社のクライアントがフランス語圏の人だから、会社から送られてフランス語を学びに来ている人。オランダ語は普通に話せるのに、口調が書き言葉すぎるため日常会話口調を習得するために来ている人。オランダ人の旦那さんとアメリカ生活の後、オランダに引っ越してきてご近所付き合いのためにオランダ語を習いにきたお母さん。母国とオランダの両方でデザインの教授として6ヶ月づつ生活している台湾の教授。中には、オランダで歯科医師として働くために来ているエクアドル出身の方もいました。
実に多様な目的が共通の目的を通して集結していました。
⒋ 出会い |
この5日間で様々な人々と話がでいました。みんなそれぞれに、それぞれの事情や、背景、未来を抱えてこの施設に語学を学びにきています。少なくとも、そこにネガティブで消極的な思いは一切、微塵も存在していませんでした。
自分の話をし、相手の話を聞き、その根底にある思いがシンクロした時には鳥肌が立つほど興奮します。そして、いま現在その人の手中にあるものの大きさを知り、そこにたどり着くための多大な努力を知り、そしてそれら持って未来をさらに切り開こうとする姿を目の前にした時、心臓を鷲掴みにされたような気すらしました。
全員と話をしたわけではありませんが、幸運にも会話をできた方々からはポジティブな思いばかりをいただくことがでいました。
これも、ここに来なければ得られない財産です。
⒌ 熱意 |
Regina Coeliでお世話になった講師の方々は実に熱心な方達でした。そんなのは語学学校なんだから、講師なんだから当たり前といえばそうなのですが。それでもそう言いたくなる、それほど熱心でした。
1日に4人の先生とレッスを受けます。5日間先生は変わりません。中でも、特にメンターでもる講師が必ず一人はついてくれます。その先生は5日間を通して、その後もどのように勉強をしていけば良いか?具体的な方法、教材を教えてくれます。
私の場合も、ゆくゆくは医療現場でオランダ語を使う必要があるわけです。そのために必要な方法を本気で考えてくれます。最後には、ボランティアで病院についてきてくれて、丸1日私と同行しどのような場面でどのようなオランダ語が必要かを書き出しに行ってあげるとも言ってくださいました。こればかりは病院にも確認が必要なので、実現するかはわかりませんが、偉大な熱意です。ありがたいの一言です。
⒍ プライスレス |
さて、冒頭の写真でお気付きのこととは思いますが、Regina Coekiでの学習にかかる費用は実に高いです。今回この機関に行くか否かを決断する上で実に大きな問題でした。金額はあえて書きませんが、サイトを見れば一目瞭然です。
我々のいま現在の節約生活での2月分以上の生活費に値します。
誰しもが、その見えない対費用効果に躊躇するものと思います。それでも、この施設はオランダでは有名な語学学習機関です。あれこれ悩んでいる時に、良いアドバイスをくれたのが、こちらで母親のように良くしてくれる同僚の母でした。
” Time is also money. “
彼女はそう言いました。
確かに。安い授業料で週に2時間程度の授業を受けて、それを1年続けたとして1年後に到達すべきレベルに達していなかったら、それこそ身も蓋もありません。時間は巻き戻せません。お金で時間を買ってでもやるべき時はあるとも思いました。
結果的に、5日間だけでズブの素人の日本人がオランダごをペラペラに話せるようにはなりません。こればっかりはおそらく脳科学的にも無理でしょう。(脳科学は専門ではありませんが。)しかし、この5日間で明らかな進歩はあります。土台となるものはバッチリ叩き込めました。更にはここで得た、メソッド、教材、今後のやり方、そして熱意、出会い、強烈な追い風。それらを含めれば、お金では買えない価値です。Regina Coeli、素晴らしい場所です。リスクを負って行く価値は充分にありました。
あとは、その価値を自身で証明していくだけです。
【今日のオランダ語】
友達からパーティーに招待されました。
Ik had een uitnodiging voor een feest van mijn vriend.
(イック ハッドゥ エン アウトノーディヒン フォール エンフェーストゥ ファン メイン フリントゥ)