マーストリヒトにある歴史的に重要な建造物のひとつに聖ピーターの砦(Fort St. Pieter)があります。
聖ピーターの洞窟と繋がっているこの砦には、多くの歴史とその傷跡が残っています。
ここから見るマーストリヒトの街も絶景です。
⒈ 聖ピーターの砦(Fort St. Pieter)の場所 |
住 所:Luikerweg 71, 6212 NH Maastricht, The Netherlands
マーストリヒトのほぼ最南端に聖ピーターの砦はあります。
その地下には聖ピーターの洞窟(St. Pieterberg caves)が国境超えて張り巡らされています。
聖ピーターの洞窟(St. Pieterberg caves)も合わせて外せないツアーです。
ぜひ参加してみてください。
聖ピーターの洞窟( St. Pieterberg caves)ツアーの記事はこちら↓↓
マーストリヒトの洞窟ツアー・St. Pietersberg cavesが超面白い!!地下に広がる歴史の世界へ行ってみよう!
マーストリヒトの旧市街からまっすぐ南下すると、小高い丘があります。
その丘の上にそびえ建つ六角形の建物が聖ピーターの砦です。
圧巻の外観です。
⒉ 聖ピーターの砦ツアー・チケット |
聖ピーターの砦ツアーのチケットは聖ピーターの洞窟ツアー同様に、レストランの脇にあるチケット売り場で購入できます。
オンラインでも購入できます。
ツアーの時間帯を含めた詳しい情報は洞窟つあの記事を参照ください。↓↓
マーストリヒトの洞窟ツアー・St. Pietersberg cavesが超面白い!!地下に広がる歴史の世界へ行ってみよう!
⒊ 聖ピーターの砦ツアー |
まず驚くべきことは、この強固で内部も複雑な作りになっている砦がわずか一年足らずで建てられたと言う事実です。
1701年から1年たらずで完成した砦は長きに渡りフランス軍からの攻撃に耐えて来ました。
その役目を終えた砦は近年修復され、没する前の姿に戻っています。
下の写真は修復前と修復後です。
砦は複数階からなら階層構造になっています。
外壁の下部に設けられている無数の窓は、射撃孔です。
この射撃孔は1つの口から3方向に打てるように作られて居ます。
外壁を観察した後に、入り口から中へ入ります。
入口のドアは修復された新しい物ですが、中に当時のオリジナルが飾られています。
中に入って直ぐに、上部に通気口があるのがわかります。
これらの通気口は銃撃後の火薬粉や煙が砦内に滞らないようにするための物だそうです。
砦の中はほぼ真っ暗です。
当時は必要最小限の灯りだけを持って、兵士たちがこの中を動き回っていたと言います。
想像しただけでも、なかなか過酷な環境です。
また当時は当然、携帯などの通信機器は有りません。砦内で兵士同士がやり取りをしたり、敵の襲来を知らせるのに使われたのが、砦の調度中心にある吹き抜けの穴でして。(下の写真・左)
まな、別の部屋には壁に無数の傷があります。これは、当時砦中での活動時間のうち、実に9割は待機時間、戦闘に使われたのは1割程度の時間だったそうです。
その膨大な待機期間のなか、日にちを数えるために兵士たちは壁に印をつけていったのだと言います。(下の写真・右)
砦の中心部から奥に進むと、真っ暗闇の中に不気味な井戸が現れます。
この井戸は深さが40メートルもあり、とうじ、大砲を冷やすための水や生活用水に使われました。
この井戸も手作業で掘られたのですから、驚きですね。
さらに姿は見れませんが、この井戸の周囲を取り巻くように螺旋階段が作られており、地下の洞窟へと続くとのことです。
続いて、階段を上がって上層階の表に出ます。
この砦はマーストリヒトで最も高い場所に位置するので、街を一望できます。
ここからのパノラマビューは目玉の1つと言えます。
ここでは、景色の他に大砲置き場や修復の痕を見ることができます。
下の右の写真を見てわかると思います。
アーチ型の天井のれんがが黒くなっている部分はオリジナルで当時のままの物です。
縁の方や表面を覆う赤いレンガの部分が修復された所です。
ツアーの最後には、内部に戻って実際に使われていた大砲を見ることができます。
大砲の使い方も詳しく解説してくれました。
大砲の口が飛び出している窓から見る景色は、今でこそ美しい街並みです。
当時を思ってみると、少し違った景色が見えるかもしれませんね。
聖ピーターの砦は、その外観を眺めるだけでも印象的な建物です。
しかし、その内部にも入り歴史も踏まえて知る価値も充分にあります。
聖ピーターの洞窟ツアーとも合わせて参加するのも良いでしょう。
【今日のオランダ語】
その病院はアクセスの良い場所にあります。
Het ziekenhuis is op een goed bereikbare locatie.
(ヘット ツィーケンハウス イス オップ エン フートゥ ベレイクバーレ ロカツィー)