イラストを描くとき、デジタルツールを利用すればレイヤーに分けて描くことができます。
うまく利用すれば、作業を効率化することができます。
レイヤーに分けて描くことについて解説してみました。
⒈ レイヤーってなに? |
レイヤーというのは、英語で言う”Layer”であり日本語で言う”層”のことです。
絵を描くときには、このレイヤー=層=紙となります。
レイヤーが1枚なら1枚の紙にだけ絵を描くことになります。
レイヤーが2枚なら2枚の紙に分けて絵を描くことになります。
このレイヤーの特徴は、普通の紙とは違い100%透けているということです。
通常の紙なら、2枚の絵を重ねても下の絵は見えないか、うっすらしか見えません。
レイヤーの場合は、何枚重ねても下の絵も上の絵も見えます。
下のイラストを見て戴くとわかりやすいと思います。
AとBという2つの物体を描きたい時に、
1枚の紙にだけ描けばレイヤーは1枚
2枚の紙に別々に描けばレイヤーは2枚です。
2枚のレイヤーに分けて描いても、重ねて見れば1枚の紙に描かれているのと同じに見えます。
つまり、完成したイラストは一見1枚の紙に描かれている様に見えます。
そこに何枚のレイヤーが存在しているかは描いた人にしかわかりません。
⒉ レイヤーを使ってイラスト作業を効率化 |
レイヤーがどんなものかは大体お分かりいただけたと思います。
このレイヤーという機能は非常に便利で、うまく使うと作業を効率化することができます。
延いて言えば表現の幅を広げることができます。
例えば、
先ほどのAとBのイラストにそれぞれ影をつけて立体的に見せたい場合、
これはレイヤー機能を利用して、AとBの下に影を描いたレイヤーを追加して描くことができます。
細かく分ければ、この場合はレイヤーが4枚ということになります。
こうして、すべての絵をバラバラのレイヤーに描くことによって、
各レイヤーを自由に動かすことができます。
従って、上で挙げた影付きのイラストよりもさらに浮いた感じにしたい場合、
影の位置を動かして立体感を増やすことが簡単にできます。
もし最初に、1枚の紙の上にAもBもその影も全て描いてしまっていたら、
この様な調整は困難です。
最初に描いてしまった影を消してから、新たな影を描かなくてはならないからです。
そうすると当然、時間がかかります。
また、新たにCという物体を付け加えるということもできます。
新規レイヤーを作って、そこにCという物体を描けば良いわけです。
もちろん、もうお分かりいただけると思いますが、
やっぱりA→B→C の順に並べたいとなれば、それも可能です。
すべてを別のレイヤーに分けて描いているからこそできることです。
⒊ まとめ |
レイヤーを使いこなすと、とても便利です。
イラストの部分的な修正や、位置の移動、色塗り、など様々な場面で作業をやりやすくしてくれます。
作業を限局化できるので、周囲に影響を及ぼさないようにすることができます。
せっかく描いたイラストを消さないと修正できないとか、
色を変えたいのに色の部分を消すと輪郭も一緒に少し消えてしまうとか、
無駄にしたくない部分を無駄にしないようにすることができるのがレイヤーです。
ぜひレイヤーを活用して、イラスト作業を効率化しましょう!
【今日のオランダ語】
はい、私はサッカーにはまってます!
Ja, ik ben gek op voetbal.
(ヤァ イック ベン ヘック オップ フートゥバル)