オランダの食べ物Top10に堂々と君臨するものの中に、ビタボレン(Bitterballen)があります。
長い植民地としての多文化な歴史から、オランダには多様な料理が存在します。
⒈ ビタボレン(Bitterballen) |
オランダのカフェや酒場で、また友人同士の集まりのみならず公式な会でも頻繁に食べられるスターターのひとつにビタボレン(Bitterballen)があります。
スターターのことを”bittergarnituur“(アペタイザー・前菜)と言います。この”bittergarnituur“という単語は、しばしば”garnish for bitters”と訳されることがあります。garnishは付け合わせ、bittersはこの場合ビールなどのお酒を意味します。
“bittergarnituur“は一口サイズに切られたキューブ状のゴーダチーズやミニエッグロール、ミートボール、スライスした地元のソウセージやサラミのことを指しており、その中にビタボレン(Bitterballen)も含まれます。
ビタボレン(Bitterballen)は見た目はミートボールのように丸い一口サイズのコロッケのような物です。ballenはball(ボール、球体)の複数形です。
中身は、ミンチ状の牛肉や鶏肉、仔牛の肉などが使われ、ベジタリアン用にマッシュルームでつくる場合もあります。自分が食した経験からは、ツナが入っているのでは?と思われるものもありました。(定かではありません。裂いた牛肉かもしれないです。)
基本的には、マスタードにディップして食します。
外はカリッカリのクリスピーな食感で、中は柔らかいマッシュポテトのような感触です。ポテトは使われていませんが。
⒉ ビタボレン(Botterballen)のレシピ |
ビタボレン
- バター・100 grams (3.5 oz) butter
- 小麦粉・150 grams (5.3 oz) flour
- 牛肉ブイヨン・700 ml (23.7 fl oz) beef bouillon
- オニオン(細切り)・30 grams (1 oz) fresh onion, minced
- パセリ(細切り、大さじ1杯)・1 tablespoon fresh parsley, minced
- 火を通した肉(刻み)・400 grams (14 oz) cooked meat, shredded
- 塩(適量)・Salt
- コショウ(適量)・Pepper
- ナツメグ(適量)・Nutmeg
揚げ衣
- 小麦粉・50 grams (1.8 oz) flour
- 卵(2個・よくかき混ぜた物)・2 eggs, beaten
- パン粉・50 grams (1.8 oz) bread crumbs
フライパンでバターを溶かします。バターが溶けたら、少しづつ小麦粉を加えながらかき回し、餡状(固練り)になるまでかき回します。それにブイヨンをかき回しながら加えます。徐々に水分が、なくなっていく事を確認しながらかき混ぜます。オニオン、パセリ、肉を加えて、弱火で2、3分トロトロ煮えるまで混ぜます。粘りが出たら完了です。
ペーストを浅めの容器に移して、蓋をして数時間冷蔵し固まるのを待ちます。
大さじにたっぷりとペーストをすくい、手早くボール状に丸めます。軽く丸めたら、小麦粉→卵→パン粉の順にくぐらせます。(卵がボール全表面を覆っているようにしましょう。)
油を温めている間に再度冷蔵庫に入れておきます。油が190度に熱せられたら、一回に4個づつあげていきます。表面がキツネ色になったら出来上がりです。
(以上のレシピは、英文サイトを参考にしましたが、塩コショウとナツメグのタイミングが書かれていませんでした。原文はこちらで確認してください。)
若干の手間はかかりそうですが、パーティーの時などに作れば、少し珍しくていいかもしれませんね。
オランダに旅行でくる際には是非注文してみてください。
【今日のオランダ語】
ビタボレンを食べよう!
Laten we bitterballen eten!
(ラーテン ヴェ ビタボレン エーテン)