セキセイインコのスズメちゃんは片足立ちをすることがあります。
なぜなのでしょう?
⒈ セキセイインコの片足立ち |
セキセイインコのスズメちゃんを見ていると、片足立ちをしていることがあります。
器用に片足で止まり木に止まっています。
使っていない方の足は軽くグーに握って羽毛の中にしまっています。なんとも可愛い姿です。
ただでさえ細い足なのに、不安定に見える片足立ちなんてなんでするのだろう?と疑問に思いましたが、やはり理由があります。
⒉ 体温調節(寝る時・リラックス時・寒い時) |
セキセイインコが片足立ちをするのは主に、
・寝る時
・リラックス時
・寒い時
です。
これらの時に片足立ちになる一番の理由は体温調節です。
セキセイインコ(に限らず鳥類)はほぼ全身に羽毛が生えています。毛がないのは脇の下、くちばし、足です。そのため、脇の下、くちばし、足は体温調節に重要な場所となっています。
↓関連記事↓
セキセイインコがハート型になるのは暑い時のサイン!可愛いけれど要注意! |
中でも、とりわけ足は体温調節に大いに関わっています。
セキセイインコの体温は約40度〜42度です。鳥全般に言えることですが、危険回避のためいつでも飛び立てるように高い体温を維持しているのです。
なぜ、体温が高い方が良いのかというと、新陳代謝を高め飛ぶという激しい運動に使用するエネルギーを生み出すためなのです。車でいうとアイドリングでエンジンを温めたままにすることです。
さて、常に高い体温を保つ必要のあるセキセイインコにも、休息が必要です。セキセイインコも睡眠をとります。
睡眠と言っても人間のようにぐっすり寝てしまい少しの音では起きない、なんてことはありません。常に浅い睡眠でたまに目を一瞬開けて周囲を確認します。
眠りが非常に浅いので、その分すみん時間は長く必要です。
それはさて置き、休息(睡眠)やリラックスしている時というのは活動量が落ちます。かと言って体温を維持しておく必要があります。常に高い体温を維持するにもエネルギーを使うので、休息時(睡眠・リラックス)には無駄に体温を失いたくありません。
そこで、眠い時やリラックスして活動量が落ちている時には片足を畳んで羽毛の中にしまうのです。
これによって、むき出しの足からの放熱を防ぐことができるからです。
寒い時に関しては容易に想像がつきますね。人間でも、寒ければポッケに手を入れたり、首をすくめたりして熱の放出を防ぎますね。鳥も寒い時には足を畳んで露出面積を減らすのです。これによって無駄な放熱を防いでいます。
寒い時に関しては、さらに羽毛と羽毛の間に空気を溜めて保温効果を高めることもあります。この時は少し毛が浮くので体が膨らんで見えます。
(この状態が長く続くようなら、実に寒がっている証拠なので室温を温めましょう。)
⒊ その他の理由 |
片足になるその他の理由としては、
・足を休ませるため
・飛立つ際に最初の一歩が出しやすい
・実はその方が安定する
などいろいろあるようですが、実際のところ確証の持てる説はまだ解明されていないようです。
いづれにしても、片足で寝られるなんて人間では考えられませんが、鳥のことは鳥にしかわからないのも実際です。
少なくとも寒い時を除けば、飼い主さんの前で片足立ちをしているのは安心してくれている証拠とも言えるでしょう。
微笑ましい光景です。
【今日のオランダ語】
はい、今日はお休みです。
Ja, vandaag is vrij.
(ヤァ ファンダッハ イス フレイ)