お札は徐々に消えていく運命なのでしょうか?
⒈ 500ユーロ紙幣が存在した! |
ユーロ紙幣がいくらまで存在するか知っていますか?
恥ずかしながら、100ユーロまでだと思っていました。
なんと200ユーロ紙幣と500ユーロ紙幣が存在するのです。
実際に生活していてよく眼にする・使用する紙幣は
5ユーロ
10ユーロ
20ユーロ
50ユーロ
です。
あまり手にしませんが、ATMでお金を引き出すと出てくるのが100ユーロ札です。
これが上限と思っていましたが、なんと200ユーロ札と500ユーロ札が存在するなんて。驚きと同時に、必要性が理解できづ戸惑います。
200ユーロ=約24000円
500ユーロ=約60000円
の価値です。
⒉ 嫌われる高額紙幣 |
ATMでお金を引き出す際に、紙幣の種類を指定しなかった場合には100ユーロ紙幣が出てくることがあります。しかし、実際の生活では使い勝手が良くありません。ズバリ嫌がられるからです。
会計時に100ユーロ札を出すと、もっと細かい紙幣はないかと聞かれます。また100ユーロ紙幣は受け付けていないお店もあるくらいです。露骨に嫌がられています。
その理由としては
・お釣りが面倒臭い
・店の細かい紙幣がなくなる
・防犯
です。
100ユーロ札は日本でいう1万円札です。日本でも、時と場合によってはお店側に嫌がられますが、オランダ(ヨーロッパ)ではしょっちゅう嫌がられます。お釣りが面倒臭いし、実用性のある細かい紙幣をおつりとして使わなければならないからです。ゆえに、消費者側も100ユーロ札はあまり持ちたくありません。少なくとも50ユーロ以上の買い物でないと心苦しくて使えないからです。
さらに、店側としては、紙幣が偽札だった場合や盗まれた場合に受ける被害が大きい高額紙幣は持ちたくないのが正直なところです。単純に1枚失っただけで受けるダメージが大きいからです。
そうなると、200ユーロ紙幣や500ユーロ紙幣の存在価値っていったい。。。?
となります。
現在のユーロ紙幣のデザインは2002年から採用されたものです。
ある場所で見つけたユーロ紙幣の変遷をまとめたポスターを見て、初めて200ユーロ札と500ユーロ札の存在を知りました。オランダ人に聞いても見たことないと言います。日本の2000円札なみにレアでしょう。いや、もっとかも。
そもそもは、日常の買い物ではなく、車や装飾品、家などの高額商品を現金で購入する時用に作られたとか。さすがに家を現金で買うことはなさそうですが。。。
いずれにせよ、作ってみたものの現在ではカード会計が主流になりつつあります。現金の必要性が徐々に下がる中、さらに使い勝手の悪い高額紙幣はその存在価値が無くなりつつあります。ところが、反対に非日常で存在価値を見出されしまうのです。それが犯罪です。目立たずに、コンパクトに高額な現金を運ぶ事ができるからです。そういったことからも、防犯の意味が強く500ユーロ紙幣は2018年を持って廃止される事が決まりました。
200ユーロ札と100ユーロ札は存続するようです。
6年前にドイツにいた時も、オランダにいる今も200ユーロ札も500ユーロ札も見た事がありません。まして、2018年に500ユーロは発行廃止になるのですから、万が一手にいれられたら額に入れるだけの価値はありそうです。
【今日のオランダ語】
その先生はその患者のことをよく覚えています。
De arts herinnert zich die patiént heel goed.
(ドゥ アルツ ヘアイーネルトゥ ズィッヒ ディ パシェン ヘール フートゥ)