似顔絵を描く時、あたりを付けるという作業をまず行なっています。
これに寄って、精度がかなり上がります。
⒈ あたりをつける |
あたりを付ける の意味を調べると
未知の物事に関して、大体こうであろうとおおよその内容を予測することを指す表現。「見当をつける」などとも言う。
とあります。
白紙の紙というのは、そのままでは無と言うか未知の世界です。
取っ掛かりが有りません。
従って白紙の上に絵を描く時に、
・何から
・何処から
描き始めれば良いのかが分からないと言う人もおおいはずです。
この取っ掛かりを簡単に作ることができるのが、当たりを付ける作業です。
似顔絵でなくても絵を描く時に、当たりはよく使います。
実に抽象的に各パーツを描いて、ここら辺にこれを描く、あそこらへんにあれを描くと言うふうに見当を付けておくことです。
上記例はスタイラスペン BAMBOO Fineline 3rd でiPhoneに描いています。アプリケーションはtayasui sketch です。
⒉ 似顔絵の場合のあたりをつける作業 |
僕が、似顔絵を描く時にやっているあたりをつける方法は、
写真側とキャンバスの両方に同じ当たりをつける。
という方法です。
当たりはシンプルなものです。
ここで重要なことは、写真側とキャンバス側に全く同じあたりをつけることです。
縮尺は違っても構いませんが、形状とその比率は同じにします。
そしてこのあたりをもとに、輪郭や、眉の位置、目の位置、耳の位置、口の位置、頭頂部の位置、顎先の位置を大まかに決めながら、徐々に詳細を描いていきます。
⒊ 当たりを付ける利点 |
あたりを付ける利点は
・取っ掛かりが出来る
・バランスが取りやすい
・作業が効率的になる
・上手く描けるようになる
です。
当たりを付ける事によって、何処に何を描くかが自然と決まっていきます。
まず、1番場所がわかりやすい部分から描き始めます。後はそれに従って、連動的に他の部分の座標も見えて来ます。
全体のバランスが崩れにくい。当たりを付けていると、局所に集中しすぎて、フト見ると全体のバランス悪いと言う事に成り難いです。
作業が効率的になる。取っ掛かりが有り、さらに描き始める事によって、描いた線がさらに取っ掛かりとなり、連動的に座標が決まって行きます。従って、迷って何本も線を引いたり、書き直しで消したりする回数が減らせます。
精度が増す。似顔絵が劇的に似てきます。
絵を描く時に是非やってみてください。