ノーベルバイオケアのシンポジウム2日目です。
インプラントに関する面白い話がたくさん聞けました。
↓初日の模様はこちらから↓
Nobel Biocare Benelux Symposium 2017 Maastricht・ノーベルバイオケアのシンポジウムに参加
⒈ Beneluxとは? |
今回マーストリヒトで開かれた、ノーベルバイオケアのシンンポジウムは、Benelux(ベネルクス)Symposiumとなっています。
Beneluxとはなんでしょう?
Benelux (ベネルクス) とは、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクの3か国を合わせた総称です。
それぞれの頭文字を取り
・België/Belgique – ベルギー
・Nederland – ネーデルラント(オランダ)
・Luxembourg – ルクセンブルク
Be-Ne-Luxとなっています。
これらの3か国は、周辺の国に比べて国土が狭いことが特徴です。
そのため、3か国は大国に対抗するために緊密な経済協力を行っているのです。
⒉ Nobel Biocare Benelux Symposium 2017 in Maastricht・2日目 |
ノーベルバイオケア・ベネルクスシンポジウム2日目のプログラムは
09:00 a.m.-10:30 a.m. – Edentulous evolution – All-on-4® treatment concept
Speaker: Prof. Paulo Malo
11:00 a.m.-12:30 p.m.- Implants and cement – a bad combination?
Speaker: Dr. Chandur Wadwani
01:30 p.m.-03:00 p.m.- Optimized soft tissue outcomes with the On 1 treatment concept
Speaker: Dr. Bernard Touati
03:30 p.m.-05:00 p.m.- Emerging technology in the future dental practice – workflow improvements
in everyday routine
Speaker: Dr. Roland Glauser
となっています。
1人目の講師Prof. Paulo Maloは、
All on 4(オールオンフォー)の歴史から始まり、力学的背景に基づいたそのコンセプトや、そのコンセプトに対する評価の変遷などを話されました。実に聴きやすくて面白い話でした。
2人目の講師Dr. Chandur Wadwaniは、
インプラントの上部構造に最終補綴物をセットする際のセメントについて、顕微鏡レベル、生物化学レベルで話をされました。
健常な歯牙周囲にあるサルカスと、インプラント周囲のサルカスの違いにフォーカスし様々な話を展開されていました。これもまた、普段なかなか聞けない話でおもしろかったです。
3人目の講師Dr. Bernard Touatiは、
新しいコンセプトである「On1concept」について話されました。
On1conceptは2016年6月に初めて公開されたばかりの新しいプラットフォーム概念です。
インプラント治療時における、アバットメントの着脱によるサルカスの損傷をなくすためのシステムです。まだまだ新しいコンセプトなのでフォローアップにも注目すべきですが、その考え自体は実に納得のいく興味深いものでした。
4人目の講師Dr. Roland Glauserは、
オールデジタルでペーパーレスなクリニックでの、日々のルーティンワークに関する話をされました。開業医さんには興味深い話かもしれません。
講義は全て英語で、オランダ語とフランス語への同時通訳付きです。
会場の特設ブースには同時通訳者の方々がいて、そこからイヤホンにオランダ語とフランス語を流すという仕組み。
実にお金がかかっています。
とはいえ、参加者の大半であるオランダ人は第二言語としての英語能力は世界一位ですから、イヤホンを利用している人はほとんどいませんでした。
面白い話、新しい話がたくさん聞けたこともあり、Nobel Biocare Benelux Symposium 2017は実に有意義な2日間でした。
【今日のオランダ語】
彼女はコーヒーを配っています。
Ze loopt koffie rond te brengen.
(ゼ ロープトゥ コーフィー ロントゥ トゥ ブレンヘン)