我が家のセキセイインコのスズメちゃんが初めて(生後6ヶ月で)発情をしました。
原因と対処法を知っておけば冷静に対応できます。
セキセイインコの初めての発情についてまとめてみました。
⒈ セキセイインコのスズメちゃん初めての発情 |
我が家のセキセイインコのスズメちゃんが先日初めて発情期を迎えました。
生後6ヶ月です。
発情相手はゲージの中のボールで作った遊び道具です。
ボールの中に鈴が入っていて、つつくとチリンチリンとなります。
オモチャを入れた当初は、慣れない物に警戒していました。
徐々に慣れてきてツンツン突ついて遊ぶようになり喜んでいました。
しかし、ここ最近はゲージの中にいると長時間このオモチャと遊ぶようになり、よじ登って一生懸命お尻を振っていました。さらには、このオモチャの周りにだけ吐き戻しをするようにもなってきました。
お尻を振って擦り付ける行為や、特定の物への吐き戻しは発情のサインです。
それと同時期に、攻撃的になるようにもなりました。
僕にも嫁殿にも、苛立っていると甘噛みではなく本気噛みをすることが出てきました。
スズメちゃん、初めての発情期です。
⒉ セキセイインコは最短でいつから発情するの? |
セキセイインコは生後6ヶ月くらいから発情が可能になります。
我が家のスズメちゃんはまさにドンピシャで生後6ヶ月でした。
しかし個体差があるのも事実で、事例を調べると早熟な個体では生後4ヶ月で発情をすることもあるようです。
そして、オスでもメスでも両方とも発情します。
⒊ セキセイインコの発情の原因 |
セキセイインコも動物です。子孫を残す本能があるので周期的に発情期を迎えます。
大抵は春から夏にかけてと秋口に多いようです。
年に2回程度の周期的な発情は生理的なものです。
しかし周期的なものだけではなく、外的要因で発情を起こすこともあります。
過度に多い発情や長期間の発情は体調によくないので注意が必要です。
主な外的要因は、
・明るい時間が長すぎる
・いつでも気温(室温)が温か過ぎる
・過度な栄養摂取
・対象物の存在
・巣を連想させる物がある
・安心し過ぎる
・可愛がり過ぎる
と言われています。
・明るい時間が長すぎる
明るい時間が長すぎると発情しやすくなります。明るい時間というのは自然界の日照時間だけでなく、部屋の明かりがついている時間も含みます。
明るい時間が長すぎると、活動時間が長くなり脳内でメラトニンが多く分泌されるようになります。これが発情の引き金になります。セキセイインコは特にこの明るい時間の影響を受けやすい鳥です。
明るい時間は、6時間から10時間以内に抑えるのが理想的なようです。適切な時間は個体差がああるので、ある程度は様子を見ながら把握していくしかなさそうです。
・いつでも気温(室温)が温か過ぎる
生理的には春から夏にかけて発情を起こしやすいのは気温が暖かい時期だからです。発情だけでもそうですが、さらにメスの場合は卵も生むので発情にはエネルギーを必要とします。比較的暖かくて活発な時期に発情を起こしやすくなります。冬場は寒くて体力を消耗するので発情が減ります。
したがって、冬場に過度な保温をしていると発情を誘発してしまいます。
・過度な栄養摂取
食べ物が豊富にあって困らない状態、いつでも好きな時に餌が好きなだけ食べられると言う状況も原因の一つになります。これは、自身が発情し繁殖を行う体力と、ひなを育てるのに十分な餌があると認識するからと言われています。
・対象物の存在
複数の鳥さんを飼っている場合には、お互いがお互いにパートナーになる可能性があります。
また、ゲージの中に常にある玩具や、鏡に映った自分の姿、または鳥の形をした人形などを恋の相手とみなして発情してしまうことも十分にあります。
・巣を連想させる物がある
野鳥は卵を産んで抱卵、孵化、育雛を巣の中で行います。したがって、巣箱や巣を連想させる物、または巣を作る材料になるようなものがあると発情を誘発します。
特にメスはその影響が強いようです。
・安心し過ぎる
人に慣れた飼い鳥は、常に安心安全で外敵がいるというストレスを感じないことが多いと思います。このストレスの欠如が過度になると安心して繁殖活動ができるので発情を促してしまいます。
・可愛がり過ぎる
鳥とはいえ発情は恋のようなものです。気に入ったものに対して発情を起こします。人に懐いている飼い鳥の場合、飼い主さんとの関係が密接であればあるほど、飼い主さんに対して発情を起こすこともあるのです。いつ何時でも構ってくれる飼い主さんであれば、深い結びつきを感じて発情につながることもあるようです。
⒋ セキセイインコの発情への対処法 |
何も、頭ごなしに発情させてはいけない!ということではありません。
生理的な範囲の発情は問題ありません。生き物ですし、至極自然なことです。
しかし、頻回な発情や1ヶ月以上に及ぶ長期間の発情は鳥さんの体調に弊害をもたらします。
なので、発情への対処法は把握しておくべきです。
・明るい時間が長すぎる
この場合の対処法は、暗い時間を増やすだけです。そしてこれが原因の場合はかなり効果があるようです。
単純に明るい環境での活動時間を減らして、暗いところで寝る時間を増やしてあげます。
寝る時間は14時間以上は取った方が良いと言われています。
したがって、外が明るい時期だとしても、普段より早めに暗い別の部屋にゲージごと連れて行き、ゲージに布などをかけて真っ暗にしてあげます。
ほんのり明るいのも効果が少ないようです。遮光性の布などで真っ暗な環境を長時間作りましょう。
・いつでも気温(室温)が温か過ぎる
セキセイインコは寒さに弱いとされていますが、適度に四季を感じることは重要といわれています。
夏場は外気も暖かい(暑い)のでそもそも発情しやすいです。室温を空調で適度に下げるのが良いようです。冬場もぬくぬく温めすぎるのは良くありません。体調を崩さない程度に温める程度にしましょう。
個体差があるので、適温は試行錯誤しながら探すしかなさそうです。
・過度な栄養摂取
高カロリーな餌(粟玉)などを過剰に与えると発情を刺激するようです。その際には、高カロリーの餌は控えるようにします。
ただし、栄養が足りなくならないよう、ミネラルやビタミン、カルシウムをバランス良く含んだ餌を適量与えましょう。
・対象物の存在
発情の相手とみなしてしまった対象物を一時的に離すようします。相手が鳥であれば、別のゲージに入れて離す。
対象物が玩具や鏡など物の場合は、それらをゲージから取り除きましょう。
・巣を連想させる物がある
巣箱や、巣を連想させる入れ物、狭い空間をつくる物などがあれば、それも取り除きます。
また、紙をちぎって巣を作ろうとすることもあるようです。紙に限らず、そのような巣を作る材料になるものも場合によっては除去する必要があります。
・安心し過ぎる
常に同じ部屋、同じ場所、同じような生活環境であることが原因で発情した場合には、環境を変えてあげましょう。
違う部屋で過ごしてみる。同じ部屋でもゲージの場所を変える。人がゲージの横をよく通過する。などして、多少のストレスを与えることが必要です。
・可愛がり過ぎる
もう、こればっかりは飼い主心理の真逆を行かなければならない、ある意味酷な状況です。
が、大切な飼い鳥の体調を考えるのであれば、接する時間を減らすことも必要になります。
放鳥の時間を減らす、一緒に遊ぶ時間を減らす、飼い鳥を一人にさせる時間を作る、別の部屋で過ごす時間を作るなど、少し距離を取るようにしましょう。
我が家のスズメちゃんは、今回初めての発情でした。
時期は7月の夏場、対象物はオモチャでした。
生理的なものの可能性もありますが、外的要因が原因だった可能性もあります。
オモチャを取り除いて、今は落ち着いてきました。
攻撃的な傾向もなくなってきました。
発情に関して事前に調べて、いろいろな情報を知っていたので冷静に対応できました。
発情前でも、中でも、後でも、上記の原因対策を参考にしていただければ幸いです。
長生きしてもらいたいですから。
【今日のオランダ語】
あなたはパーティーに何を着て行きますか?
Wat doe je aan naar het feest?
(ワット ドゥー イェ アーン ナール ヘットゥ フェーストゥ)