そば打ちに欠かせない意欲・技術・材料・理解

先週末、友人をもてなすためにそば打ちをしました。

そば打ちの準備から片付けまで、それなりに大変ではあります。それでもそばを打つのは、そして　そばを打てるのは意欲・技術・材料・理解があるからです。

読んで字のごとく、蕎麦を食べたい意欲です。自分は言わずもがな蕎麦が大好きです。好きがこうじてオランダに来る前に蕎麦打ち修行もしました。オランダには蕎麦屋はありません。（ドイツのデュッセルドルフに一軒あります。）

大好きな蕎麦がないなら自分で作れば良い！ということで、大好きな蕎麦屋さんで３ヶ月修行しました。

蕎麦が好きだ！蕎麦が食べたい！もっと蕎麦を知りたい！自分で作りたい！という蕎麦への意欲があるからこそできたことであり、今でも続けていられることです。

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そば打ち専用の部屋があり、そば打ち台が常設できる環境であれば良いのですが、現状はそうもいきません。そば打ちをする際には、その都度そば打ち台をDIYしなくてはいけません。当然蕎麦粉も舞いますし、そば打ち後の片付けも大変です。それなりに面倒な作業ではあるのです。それもこれも、蕎麦への意欲があるからこそできることです。

そば打ち台は、部屋の一角に作ります。長テーブルを２個並べます。その上に鉢を乗せて水回しと練りを行います。鉢を下ろして延し台を手前に持っってきて、延しと切りを行うスタンスです。

部屋の一角

そば打ち台完成

そば打ちには、蕎麦を打つ技術の習得が必要です。

そば打ちの行程は

・水回し
・練り
・延し
・切り

に分けられます。どの工程も重要で、全てが集結していっぱしの蕎麦になります。そば打ちの本や動画でも勉強はしました。教材での勉強ももちろん有益ですが、実践に勝る修練はありません。また、見るとやるとも大違い。基本を体に覚えさせるまでは、何度も失敗を繰り返しました。もちろん、未だに改善すべき点は多々あります。

水回し

水回し

練り

玉

延し

延し

四つ出し

延し

切り

切り

蕎麦を打つには、蕎麦粉・小麦粉・打ち粉・水　が必要です。（十割そばなら小麦粉は要りません）

ここは日本ではなくオランダですから、あるものでやるしかありません。

蕎麦粉はオランダでも手に入ります。もちろん、日本の蕎麦粉に比べれば蕎麦として食べるには品質が落ちますが、それでもそばの香りを堪能できます。

蕎麦粉

 

小麦粉も手に入りますが、これも種類が色々で、お菓子用に調整されていたりするものもあり、まだ最適なものが見つけられていません。

打ち粉という商品は存在しません。なので、買った蕎麦粉を目の細かい篩でふるって取り敢えず打ち粉として代用しています。

水はミネラルウォーターを購入して使用します。

これまでにオランダで数回そば打ちをしています。以前は日本のそば粉と小麦粉、打ち粉が手元にあったのですが、今はもうありません。全てオランダで手に入れた材料で作るしかありません。今回はそれなりの形にはなり、味も良かったのですが、小麦粉があっていなかったのか、蕎麦が切れやすくなってしまいました。まだまだ、材料の選定が必要そうです。（技術面での問題も考慮しなくてはいけません）

そば打ちに欠かせないのは、嫁殿（家族）の理解です。

そば打ちの準備から片付けまで、トータルで見ればなかなか面倒な作業です。机を動かして、道具を出して、材料を準備して、そば打ちを行い、片付けをして、掃除をしなくてはいけないからです。

蕎麦を打っている最中も、DIYのそば打ち環境ゆえに、鉢を抑えていてもらったり、のし棒や巻棒を渡してもらったり、ブログ用に写真を撮ってもらったり、後片付け、掃き掃除、拭き掃除を手伝ってもらわなければなりません。

全ては、嫁殿の理解あってなせる事です。

以前は、そこまで蕎麦大好きではなかった嫁殿も、自分が毎週末のように蕎麦を食べに連れて行っていたので、今では喜んで、自分の蕎麦も食べてくれます。

感謝しかありません。

そば打ちに欠かせない意欲・技術・材料・理解。蕎麦を通じて、生きる上で大切なものを改めて学べています。

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カテゴリー：蕎麦

【今日のオランダ語】
今日はそば打ちをします。
Vandaag maak ik boekweit.
(ファンダッハ マーク イック ブックヴェイトゥ)