夫婦庵(丸山)
訪問日:沢山(今年だけで24回訪問・2015年9月現在)
場 所:茨城県土浦市上高津
茨城に居住する様になり、かれこれ7年目になるだろうか。(途中留学などで2年近く離れていたが)
以前から旨い蕎麦屋を探していた。
夫婦庵(丸山)に出会ったのは偶然だった。
昔は別のお店であったであろう場所に新たに蕎麦屋が出来ている事に気がついた。
下調べをしてみると、どうやらかの名店竹やぶで修行なされた丸山さんが店主をされているとの事だった。
竹やぶの蕎麦も丸山さんの蕎麦もそのときはまだ食べた事がなかったが、竹やぶの知名度は抜群だ。
はやる気持ちをおさえきれず、きれいな深緑ののれんをくぐって入店。
入り口のすぐ右手にあるそば打ち部屋がガラス張りで見える。
入り口と真向かうように厨房があり、その目の前にカウンター席、さらに手前に(入り口の左手)4人がけのテーブル席が4卓ある。さらに奥には座敷席が用意されている。
無駄な物がないすっきりとした店内。
カウンター越しに見える、店主と女将さんの様子が凛としていて格好いい。
注文受けにはご主人の娘さんや笑顔のはじけるふくよかなパートさんが日によって対応している。
蕎麦
蕎麦は完璧!!初めて食したときは“これだ!!”とガッツポーズをしたくなるくらいだった。
いかがだろうか?
この美しい蕎麦。
細身で繊細でいながら、しっかりとしたコシと蕎麦の香りがつまっている。
そば汁につける事なく、もり1枚はペロっと食べられるくらいだ。
汁はキリッとした辛口江戸前。
そば汁にドボッと蕎麦を付けるなんて御法度だ。
軽く手繰った蕎麦のした3分の1をひたして一気にすすれば、その相性たるや抜群である。
天ぷら
車エビ天せいろの天ぷらもまた美味しい!
エビの大きさ、身への熱の通り具合、衣の薄さ、さくっとした揚がりぐあい、どれを遠ても文句無し。
最後にそば湯で、先ほどの江戸前のつけ汁にネギをいれてすすれば満足である。
その他にも、天だねも美しい一品だ。小振りの海老がはいったかき揚げの風の天ぷらに霰の様にサクサクの天かすがちりばめられている。
鴨せいろ
鴨せいろもゆずれない。辛めの汁に臭みが一切ない鴨肉がふんだんに入っている。鴨の油と焼きネギの香ばしさが蕎麦と良く絡んでいる。
だし巻き卵
蕎麦屋といえばだし巻き卵焼きも忘れてはいけない。
だしの旨さを存分に引き出している出来栄えだ。甘くなくとても旨い。その断面は何層にも卵が折り重ねられており、まるで年輪のようである。箸を入れると立ち上る湯気に心が躍る。
蕎麦の善し悪しを判断するに、最低限ベースと成るクオリティーはあると思うが、個人の好みによる所がおおきい。
自分好みの蕎麦屋を見つけられる事は本当にうれしい事だ。
今の所、夫婦庵が私の好みでは1番である。
【1日1新】
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