志茂部
訪問日:2015年8月30日(日曜)
場 所:茨城県牛久市栄町
以前、用事で通りかかった時に店の看板を発見して気にかかっていた蕎麦屋、志茂部に行ってきた。
店のたたずまいは、物静かで一切の主張をしてこないにも関わらず、荘厳で存在感がある。
入り口の脇にたてかけられた、一枚木にかかれた“営業中”の文字にも味がある。
葵五三桐の家紋が印刷されたのれんをくぐって店内へ。中央に囲炉裏を囲む様に口の字型にテーブル席があり、入り口左手に少人数用の小上がり、そして囲炉裏の奥に座敷席が設けられていた。
店内の窓から箱庭が眺められ、そこにはきちんと手入れのいきとどいた盆栽が整然と並べられている。
この日は、天せいろ大盛りを注文。
蕎麦は十割蕎麦。
まずは蕎麦のみで一気にすすると、たくましい蕎麦の香りが口から鼻へと広がった。コシもしっかりしているがくどくない。
続いて、返しを味見してみる。辛みは控えめのカツオだしがかおる返しだ。自分は辛みの強い方が好みではあるが、非常に美味。
天ぷらは衣が薄く、エビも大きさが適度だ。大きすぎると大味になるが、そのあたりの目利きも関心だ。エビへの熱の通り具合も申し分なかった。
付け合わせにごま豆腐が着いている。大盛りで量としては十二分に満足がいった。
何度も通いたくなる蕎麦屋だ。