蕎麦魂と筆で殴り書きされた書を店内に掲げる蕎麦屋。
気になるではないか。
⒈ 店舗情報
場所:茨城県土浦市大畑140
営業時間:11:30~ (30食売り切れしだい終了)
定休日:不定休
土浦市を北にいくと、レンコン畑や田園地帯の広がる大畑にドーンと店がある。
大きな一軒家タイプの店舗だ。
看板は基本的に店主の手書きの様だ。
常陸秋そばを使用している。
店主の風貌はまさに山の男といった感じ。(恐いわけではありません)
ご自身で狩猟を行うかは定かではないが、店の外の看板には猪南蛮そばとも記されている。
店の入り口横には猪の毛皮が飾ってある。
こちらの店は、30食売り切り終了である。
開店後間もなくの12時に訪問した。
曇りで少々寒かったせいか混雑はしていなかったが、既に2組の客が着席していた。
店内はテーブル席が3つ、カウンター席もあり、小上がりの座敷席は4つである。
我々の入店後も2組客が入ってきた。
店は店主一人で切り盛りしている。注文、調理、配膳を全て行なっているので少々時間にゆとりを持って待ちましょう。
店の奥の壁には“ 蕎麦魂 ”と筆で書かれた書が飾られており、店主の意気込みを感じる。
BGM代わりに書の横に置かれたモニターからは、蕎麦打ち名人の翁達磨の高橋邦弘さんのそば打ちDVDがリピートで流されている。
蕎麦を打つ音がBGM代わりになって実に心地よい。
⒉ メニュー
メニューはこんな感じです。
⒊ 実食
私は、山菜天ぷらそば大盛り(もり)
嫁殿は、鴨南蛮そば(かけ)
二人で自家製コロッケ
を注文した。
(夫婦庵のコロッケを食して以来、蕎麦屋のコロッケにも少々ハマりつつある。
夫婦庵の質の良さ・蕎麦以外も旨い蕎麦屋は本物 )
待つ時間も楽しみのうちというスタイルで配膳を待ちます。
しばらくして、注文の品が来ました。
店主の風貌や壁の書に現れている雰囲気とマッチした蕎麦だな、というのが第一印象。
蕎麦はやや太めの細打ち、角はキリっと立っている。
星はあまり目立たない、水切りも良好だ。
蕎麦だけ頂くと、申し分のない蕎麦の香りが花に抜ける。
何とも力強い自然の息吹を感じられます。
中細なためコシもしっかり顎に伝わってきます。
繊細さはありませんが、雑な感じもない旨い蕎麦です。
蕎麦汁はこれまたゴリゴリの辛汁で好みの物です。
実に蕎麦と良く合います。
天ぷらは衣サクサクでボリュームもしっかりしていて満足の物でした。
具材はインゲン、椎茸、サツマイモ、タマネギと人参と大葉のかき揚げです。
コロッケに関してはごく普通の総菜屋さんのコロッケという感じでした。
とても野性味あふれる雰囲気と蕎麦が味わえる蕎麦屋です。