サマータイムに切り替わり、オランダは良い季節に向かってまっしぐらです。
⒈ オランダ人は日光浴が大好き |
オランダ人は本当に日光浴が大好きです。(もちろんオランダ人に限ったことではありませんが)
老若男女、日が出たら日に当たるもの!という意気込みを感じます。少なくとも日傘をさしている人は見ません。
週末は特に、晴れていれば町の公園や川べりは日光浴をする人たちでいっぱいです。また、街中も天気が良いほど人で賑わいます。わかりやすいくらい天気に左右されるので、晴れた日はこんなにたくさんの人々が普段はどこにいたんだろう?と思おうくらい外に出てきます。
男性女性にかかわらずほとんどに人々が、日焼け・シミ・ソバカス・シワなどには無頓着なんだと思います。そんなことより太陽光を浴びて、明るく元気にやっていこう!!という感じです。
⒉ オランダの日照時間の差 |
オランダをはじめ、ヨーロッパの高緯度に位置する国では冬場と夏場の日照時間の差が著しいです。ドイツでもそうでしたし、ここオランダでもそうです。
ヨーロッパでのサマータイム期間は3月最終日曜日午前1時 〜10月最終日曜日午前1時の7ヶ月間である。基本的にこの間は日照時間が長いです。反対に11月〜3月の5ヶ月間は極端に日照時間が短いのです。
日の出日の入り時間で比べてみると、
・夏場:最長で日の出5時17分、日の入り22時07分 17時間も日照時間があり
・冬場:最短で日の出8時50分、日の入り16時30分 8時間しか日照時間がない
これを見てわかるように、冬場は1日に8時間しか日が出ません。加えて天気も曇りがちですし全体的にどんよりしています。その反動もあってか、サーマータイムが始動して、昼間の日照時間が長くなり、晴れた日には皆んなこぞって太陽の光を浴びるのです。
⒊ 適度な日光浴で健康に |
オゾン層の破壊による紫外線の浴びすぎは良くないという懸念の声もありますが、適度な日光浴は心身に良い影響を与えます。
・うつ病予防
冬場の日照時間の少なさがゆえにうつ病になる人も少なくないようです。うつ病の治療や予防のために光を浴びるための器具もあるくらいですから。
日光を浴びるとセロトニンが分泌されやすくなります。セロトニンは脳に刺激を与え、精神も安定させる働きがあり、うつ病の予防や治療に効果があるとされています。
・ビタミンDの生成
日光を浴びると、皮膚でビタミンDが生成されます。ビタミンDは食物から摂取することが難しく、冬場はタブレットで摂取している人もいます。日光浴で生成されたビタミンDは免疫力をあげたり、カルシウムの吸収を助け骨粗鬆症の予防にも良いのです。
・体内時計の正常化
人間の体内時計は24時間45分ほどになっていると言われています。日の光を感じずに生活していると、自然と体内時計がずれていきます。日光浴は体内時計をリセットしてくれる効果があります。
適度な日光浴が体に良いこともありますが、冬場のどんよりムードを乗り切るためにも、日光を浴びれる時に浴びておこう!という気持ちになります。
これから10月まで日照時間の長い、ゴールデンシーズンの到来です。
しっかり太陽光を浴びて元気に過ごしたいものです。
オランダ旅行にも最適なシーズンですよ。
【今日のオランダ語】
ちょっとお時間ありますか?
Heeft u een momentje?
(ヘーフトゥ ウ エン モメンチェ)