欧米人の大半はサングラスを使用していますが、
とかくオランダでもサングラス人口は非常に高いです。
街を歩けば8割位の人がサングラスを使用しています。
⒈ サングラスが必要な理由 |
外国人の多くがサングラスを常用しているイメージがあると思います。
欧米人に限らず、ヨーロッパでも同じことが言えます。
サングラスの着用が広く浸透しているのには、オシャレ以外にも重要な理由があります。その理由がなければここまでのサングラス使用率にはならないのでしょう。
その最大の理由は
・紫外線対策
・より眩しく感じる
です。
すでに広く知られていることですが、紫外線を長時間にわたって目に浴びることは良くないとされています。紫外線角膜炎や翼状片、白内障のリスクを高めるからです。
(何時間以上の暴露が危険かというデータは見かけません)
紫外線を長時間浴びると目に良くないことは誰にでも言えることですが、そのリスクの大きさは目の色に起因していると言われます。
また、眼の色の違いによって眩しく感じる度合いも異なります。
⒉ 眼の色と紫外線と眩しさ |
眼の色はいわゆる虹彩(角膜と水晶体の間にある薄い膜)の色で決まります。
色の分類は
・ブラウン(Brown/濃褐色)
・ヘーゼル(Hazel/淡褐色)
・アンバー(Amber/琥珀色)
・グリーン(Green/緑色)
・グレー(Gray,Grey/灰色)
・ブルー(Blue/青色)
・バイオレット(Violet/青紫色)
・レッド(Red/赤色)
があります。
左右の虹彩の色が違うことを、虹彩異色症(オッドアイ)(Heterochromia iridis)と言います。
虹彩の色が濃いほど、光をよく吸収し光を通しにくくなります。
日本人の虹彩はブラウン(Brown/濃褐色)です。
一方、欧米人や欧州の白人はブルー(Blue/青色)の瞳を持った方が多いです。
虹彩が薄い色であるほど、光の透過量が多く、少しの明かりでより明るく感じるのです。また透過する紫外線の量も多くなり、水晶体が受けるダメージが多くなるとされています。
よって、白人の人々や虹彩の色が薄い人々は、虹彩がブラウンの日本人に比べ、太陽光や蛍光灯の明かりを非常に眩しく感じるのです。
さらには、紫外線のダメージも受けやすいので、白内障などのリスクが高くなります。その予防としてサングラスは欠かせないのです。
とりわけヨーロッパでは、ヨーロッパ上空のオゾンホールが原因で紫外線の量が多くなっていると懸念されていました。オーストラリアでは、これにちなんで本格的な紫外線対策を導入し、小学生からサングラス着用を義務付ける学校もあったくらいです。
こうしてみると、サングラスがファッション以外にも実に重要な意味を持っていることがよくわかります。
⒊ オランダ人にもサングラスは必需品 |
最近は夏到来で、オランダも日によっては猛暑になります。
晴れた日の陽射しは日本以上です。日照時間も非常に長いです。
紫外線に暴露されるリスクは非常に高いと言えますね。
そんな中、街を歩けば8割以上の人々(自己体感推測値です)がサングラスを着用しています。街中にもサングラス店をよく見かけます。
勿論自分もサングラスは持っていますし、あると便利なので活用しています。
しかし今回、そのマスト度合い(必須度合い)の違いから、日常への浸透度の差を感じました。
【今日のオランダ語】
その電車はよく遅れてくる。
De trein komt vaak te laat aan.
(ドゥ トゥレイン コムトゥ ヴァーク トゥ ラートゥ アーン)